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「めぐってきた初恋」 アン・メイジャー 

愛が冷めない距離 (シルエット・ディザイア)愛が冷めない距離 (シルエット・ディザイア)
Ann Major

ハーレクイン 2006-04
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<あらすじ *ネタばれあり*>
エマ・ラングストンの三人の息子には結婚する気配がみじんも感じられない。
夫を亡くし、孤独な日々を送っていたエマは、家族が欲しかった。
特に孫娘が。

次男ゲイブの分かれた恋人サマンサ(サム)が街に戻ってくるらしい。
それを聞いたエマは、あるアイデアを思いつく。
一番先にエマに孫娘をプレゼントした息子に、大切な愛馬を譲ることにしたのだ。

サマンサに再会したゲイブは、すぐに自分の彼女に対する気持ちに気がついた。
たとえ4人の養子がいようとかまわない。
ところが、サマンサは彼の気持ちを信じようとはしなかった。

<感想>
再会ものです。
主人公二人の周囲が再会する二人におせっかいを焼くところがアメリカらしいかも(笑)。

結婚に対する真剣な気持ちを信じてもらおうと、子供たちにまでプロポーズするヒーロー(笑)。
とても微笑ましい一作でした。

以前別れた事情など、ちょっと物足りない部分もありましたが、さらっと読めるところがハーレクインらしいかな(笑)。

<キーワード>
再会・復縁もの、子供

<作品>
「めぐってきた初恋」(D−1129『愛が冷めない距離』に収録)
原題:Matters of the heart
出版社 発行所=ハーレクイン
著者:アン・メイジャー 
発行日:2006年5月(原書2001年)


「あなたという仮面の下は」 エリザベス・ホイト 

あなたという仮面の下は (ライムブックス)あなたという仮面の下は (ライムブックス)
古川奈々子

原書房 2009-03-10
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<あらすじ *ネタばれあり*>
アンナは夫を亡くして以来、義母とともに暮らしてきた。
家計が苦しく、スウォーティンガム伯爵の秘書をすることになった。

スウォーティンガム伯爵エドワード・デラーフは大柄で癇癪持ち。
農業に造詣が深く、自ら泥にまみれて働くこともある。
アンナは、そんな伯爵に惹かれていくのだった。

伯爵も私に惹かれているはず。
それなのに、彼はロンドンの高級娼館に通っているらしい。
いてもたってもいられなくなったアンナは、ロンドンに向かった伯爵の後を追ったのだった。

<感想>
ヒロイン、ヒーローともに配偶者を亡くしています。
私は主人公が過去にとらわれるというお話があまり好みではないので、期待していなかったのですが・・・

面白かった\( ̄▽ ̄)/
一気に読んでしまいました。

ぶっきらぼうな伯爵が、アンナを気にかけイライラし、ついつい彼女に構ってしまう(*^^*)
天然痘に罹患した伯爵には、顔に病気の跡が残っています。
病気の跡を気にする伯爵と、彼の傷跡すら愛するアンナ。
お互いへの深い愛情が伝わってくる一作です。
この二人の五年後、十年後を見てみたい。
読み終わるのがもったいない一冊でした。

<作品>
「あなたという仮面の下は」(ライムブックス)
原題:The raven prince
出版社:原書房
著者:エリザベス・ホイト 
発行日:2009年3月(原2006年)

<スピンオフ情報>
「雨上がりの恋人」:エドワードの友人、ハリーのお話

「バラの絆は遥かなる荒野に」 ジュリー・ガーウッド 

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細田利江子

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<あらすじ *ネタバレあり*>
1860年、ニューヨーク。
逃亡奴隷のアダムをリーダーとして、ダグラス、コール、トラヴィスは身を寄せ合って暮らしていた。
ある夜、4人は女の赤ん坊を拾った。
赤ん坊の青い瞳に魅せられた4人は、一致団結して赤ん坊を育てていくことを誓い合う。

19年後。
美しく成長したメリー・ローズは、愛する兄達とともにモンタナの牧場で暮らしていた。
ある日、ハリソン・マクドナルドという男性が町に現れた。
メリー・ローズとハリソンは激しく惹かれあい、結婚した。

その後、明らかになったメリー・ローズの出生。
メリー・ローズは実父に会いにイギリスに渡るが、父親は彼女を理解しようとはしなかった。

再びモンタナにもどったメリー・ローズをさらなる不幸が襲う。
アダムが主人を殺したとして訴えられたのだ。

<感想>
南北戦争前後のアメリカが舞台の作品です。
ロマンスの展開は現代ものでも成立しそうな内容だと思いますが、時代背景をうまく絡めて話に奥行のある作品になっていると思います。

ヒロイン・ヒーローは、ジュリー・ガーウッドらしく(?)美男美女のカップルです。
最初から相思相愛で、ラブラブです。
だからこそ、二人がすれ違っている様子が切なく、ヒロインが「もうだめだと思った。」瞬間には胸が痛みました。
もちろん、仲直りの場面があるわけで、その時にはそれまで以上に( ̄m ̄*)ムフフなわけですが(笑)。

ラブラブな主人公のお話も、もちろん楽しいこの作品ですが、ロマンスと同等か、それ以上に描かれているのが家族愛・兄弟愛です。
天涯孤独の4人の少年が出会い、メリー・ローズを加えて家族として結束を固めていく様子が読者にひしひしと伝わってきます。

そして、5人が“ママ”と慕うアダムの実母ママ・ローズの圧倒的な存在感。
ジュリー・ガーウッドの卓越した構成力を感じます。

ハリソンとメリー・ローズのちょっとした愛情表現なども、さりげなく、それでいて深い愛情を感じさせる。
一つ一つの言動の表現も工夫されていると思いますが、その言葉が出てくるまでの流れがとても自然なのだと思います。
その意味でも、ジュリー・ガーウッドの構成力・表現力の素晴らしさを実感した作品でした。

色々な意味で愛情たっぷりの一作です。

<作品>
「バラの絆は遥かなる荒野に 上下」(ヴィレッジブックス)
原題:For the roses
出版社:ヴィレッジブックス
著者:ジュリー・ガーウッド 
発行日:2009年8月(原書1995年)

<スピンオフ情報>
「The Clayborne Brides」:トラヴィス、ダグラス、アダムのお話
「Come the Spring」:コールのお話

For the RosesThe Clayborne Brides: One Pink Rose, One White Rose, One Red RoseCome the Spring (Clayborne Brothers)